放射線誘発直腸癌の1例

  • 成井 一隆
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 池 秀之
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 藤井 正一
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 野尻 和典
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 辰巳 健志
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 山岸 茂
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 齋藤 修治
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 国崎 主税
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 今田 敏夫
    横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター
  • 野澤 昭典
    横浜市立大学附属市民総合医療センター病理部
  • 大木 繁男
    横浜市立大学大学院医学研究科消化器病態外科学
  • 大田 貢由
    横浜市立大学大学院医学研究科消化器病態外科学
  • 市川 靖史
    横浜市立大学大学院医学研究科消化器病態外科学
  • 嶋田 紘
    横浜市立大学大学院医学研究科消化器病態外科学

書誌事項

タイトル別名
  • A case of radiation-induced rectal cancer

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抄録

症例は73歳,女性.42歳時に子宮頸癌術後に放射線療法を受けた.72歳時の2004年1月下部消化管内視鏡で直腸Rsにcontact bleedingをともなう発赤を認めた.生検では高度異型をともなうadenomaと診断され経過観察としていたが,2004年12月同部に潰瘍性病変を認め,生検で中分化腺癌であったため,2005年1月直腸切除術を施行した.組織学的には腫瘍はss, n(-)であり,腫瘍中心部の中分化腺癌の周囲や放射線照射範囲内の非癌部にdysplasiaを認めた.放射線腸炎にともなうdysplasiaが放射線誘発大腸癌の発生に関与したと思われた1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.<br>

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (22)*注記

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