<I>Isospora suis</I>に起因する哺乳豚のコクシジウム症

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タイトル別名
  • Neonatal Porcine Coccidiosis Caused by <I>Isospora suis</I>
  • Isospora suisに起因する哺乳豚のコクシジウム症
  • Isospora suis ニ キイン スル ホニュウブタ ノ コクシジウムショウ
  • Neonatal Porcine Coccidiosis Caused by Isospora suis

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抄録

2004年6月から9月にかけて岩手県内の1養豚場で生産された哺乳豚867頭中700頭が5~9日齢時から黄色水様下痢を示し, 70頭が死亡あるいは発育不良により淘汰された.病豚1頭および回復豚2頭を病理学的および病原学的に検索した.主要病変は空回腸に存在し, 病豚では線維素壊死性腸炎, 回復豚では腸絨毛の顕著な萎縮が観察され, 前者はさまざまな発育期のIsospora suisを伴っていた.同オーシストが病豚の直腸内容から得られたが, 繁殖雌豚からは検出されなかった.他の病原体が本症に関与したことを示唆する成績は得られなかった.以上の結果から, 本症がI. suis感染に起因していたことが示唆された.哺乳豚の保温箱および分娩房をオルソ剤およびスチームにより消毒した後に新たな発生が著しく減じたことから, 感染源は分娩房内に存在したと推察された.

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