PCPS装着例における心停止後腎臓摘出3症例の経験

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抄録

臓器摘出時に問題となる温阻血の状態は,血流が途絶することにより各種の代謝機能や交感神経系などの血管系自動制御が作動し,臓器に対する酸素供給の減少もしくは停止状態となる。腎臓における温阻血の安全限界は臨床の経験からは40分~60分程度といわれているが,臓器保存の観点から温阻血時間(WIT:warm ischemic time)を可能な限りゼロに近づけることにより,これらの温阻血障害を軽減できると考えられる。今回PCPS装着3症例からの心停止後腎臓摘出において,PCPS回路を使用した腎灌流を経験し良好な結果を得た。PCPS装着症例における心停止後の腎臓摘出例は,腎灌流にPCPS回路を用いることで迅速な灌流の開始(WITの短縮)が可能であり,また,冷却酸素加血による全身灌流を行うことで,臓器の酸素供給を減らし温阻血障害を軽減できると考えられた。

収録刊行物

  • 体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology  

    体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology 33(2), 171-173, 2006-06-01 

    The Japanese Society of Extra-Corporeal Technology in Medicine

参考文献:  2件

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