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- 佐藤 伸一
- 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学
書誌事項
- タイトル別名
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- B cell abnormalities and autoantibody production in systemic sclerosis
- 全身性強皮症におけるB細胞異常と自己抗体産生
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抄録
全身性強皮症(systemic sclerosis ; SSc)では自己抗体の病原性は不明である.CD19はB細胞抗原受容体からのシグナルを増強させ,CD19の過剰発現によって自己抗体産生が誘導される.SSc由来B細胞上ではCD19の発現量は20%増加していた.さらに,SScの動物モデルであるtight-skin (TSK)マウス由来B細胞では,CD19を介するシグナルの増強が認められた.TSKマウスではCD19を欠損させると自己抗体の産生が抑制され,皮膚硬化も減弱し,さらにB細胞からのIL-6産生も抑制された.以上より,自己免疫と皮膚硬化との関連性を説明するモデルを提唱したい.SSc由来B細胞ではCD19発現量が増加していた.その結果,これらのB細胞では末梢トレランスが壊れ,自己抗体の産生を来したものと考えられた.一方,CD19シグナルの増強によってB細胞が慢性的に活性化した結果,B細胞からIL-6をはじめとするサイトカインが産生され,これらが皮膚硬化を惹起すると考えられた.このモデルでは持続的に活性化したB細胞を共通の原因として想定することによって,自己抗体産生と皮膚硬化の誘導を関連づけている.さらに,このモデルはCD19やB細胞がSScの治療の標的となりうる可能性を示している.<br>
収録刊行物
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- 日本臨床免疫学会会誌
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日本臨床免疫学会会誌 29 (2), 73-84, 2006
日本臨床免疫学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679625690752
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- NII論文ID
- 10018171360
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- NII書誌ID
- AN00357971
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- ISSN
- 13497413
- 09114300
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- HANDLE
- 10069/24069
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可