著明な高フルクトース血症を呈した清涼飲料水ケトーシスの１例

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書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Soft-drink Ketosis Concomitant with Extremely Elevated Serum Fructose Concentrations
  • 症例報告 著明な高フルクトース血症を呈した清涼飲料水ケトーシスの1例
  • ショウレイ ホウコク チョメイ ナ コウフルクトース ケツショウ オ テイシタ セイリョウ インリョウスイ ケトーシス ノ 1レイ

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抄録

症例は17歳男性．主訴は口渇，体重減少．受診時，意識清明であったが，血糖値は1,107 mg/dl, HbA1C 13.5%と著明に高値．動脈血pH 7.36と正常域内だが，血中総ケトン体は8,460 μmol/lと上昇．抗GAD抗体陰性，清涼飲料水多飲歴，肥満(BMI 29.9)より清涼飲料水ケトーシスと診断した．入院後，インスリン療法と補液により高血糖は速やかに是正された．血清フルクトース値は入院時517.3 μmol/l（基準値：10 μmol/l以下，1 μmol/l=0.018 mg/dl）と異常高値を示し，翌日には67.9 μmol/lまで低下（血糖値330 mg/dl），第11病日では18.9 μmol/l（血糖値218mg/dl）となった．同程度の高血糖病態である糖尿病性ケトアシドーシス(n=10)に比べ，清涼飲料水ケトーシス(n=3)の入院時血清フルクトース値は明らかに高値であり，この著明な高フルクトース血症が清涼飲料水ケトーシス発症に関与していることが強く示唆された．

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 49 (6), 417-421, 2006

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (8)*注記

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