1型糖尿病，特発性副甲状腺機能低下症に橋本病，尋常性白斑を併発した多腺性自己免疫症候群の1例

• 金澤 寧彦

  慶應義塾大学医学部内科

• 鴫原 寿一

  慶應義塾大学医学部内科

• 大久保 佳昭

  慶應義塾大学医学部内科

• 工藤 純

  慶應義塾大学医学部分子生物学

• 清水 信義

  慶應義塾大学医学部分子生物学

• 島田 朗

  慶應義塾大学医学部内科

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Autoimmune Polyendocrine Syndrome, Presenting Type 1 Diabetes Mellitus Associated with Idiopathic Hypoparathyroidism, Hashimoto's Disease and Vitiligo
• 症例報告 1型糖尿病,特発性副甲状腺機能低下症に橋本病,尋常性白斑を併発した多腺性自己免疫症候群の1例
• ショウレイ ホウコク 1ガタ トウニョウビョウ トクハツセイ フクコウジョウセン キノウ テイカショウ ニ ハシモトビョウ ジンジョウセイ ハクハン オ ヘイハツ シタ タセンセイ ジコ メンエキ ショウコウグン ノ 1レイ

抄録

症例は49歳女性．44歳時に糖尿病と診断されインスリン療法を開始．他医における経過観察中抗GAD抗体および抗サイログロブリン抗体陽性を認め，1型糖尿病および橋本病と診断され加療されていた．2003年1月血糖コントロール目的で当院入院の際，低カルシウム血症，高リン血症を認め，intact-PTHも4 pg/mlと低値であり，特発性副甲状腺機能低下症の合併と診断した．さらに，他の自己抗体（抗核抗体，抗リン脂質抗体，抗胃壁抗体，甲状腺自己抗体）も陽性であることが確認された．副腎機能に関しては正常であり，身体所見上尋常性白斑以外は特記すべき異常所見を認めなかった．本例は1型糖尿病，特発性副甲状腺機能低下症に橋本病，尋常性白斑を合併し，さらに種々の自己抗体陽性を認め，本邦でも稀な多腺性自己免疫症候群と考えられた一例であり，報告する．

収録刊行物

• 糖尿病

  糖尿病 49 (6), 445-449, 2006

  一般社団法人 日本糖尿病学会

キーワード

• 多腺性自己免疫症候群
• 1型糖尿病
• 特発性副甲状腺機能低下症
• AIRE遺伝子

詳細情報

• CRID: 1390001204905830272
• NII論文ID: 10018192775
• NII書誌ID: AN00166576
• DOI: 10.11213/tonyobyo.49.445
• ISSN: 1881588X
• ISSN: 0021437X
• NDL書誌ID: 8027047
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8027047
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2006300061
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可