下垂体性 Cushing 症候群の内科的治療

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抄録

Cushing病は, ACTH産生下垂体腺腫によって高コルチゾール血症をきたし, 中心生肥満や満月様顔貌など特徴的な症状と高血圧, 糖尿病, 免疫不全などを合併する. デキサメタゾン抑制試験, CRH試験, DDAVP試験などの内分泌検査とMRIを用いた画像検査によって診断する. 診断困難例では海綿静脈洞あるいは下錐体静脈洞サンプリングを用いる. 治療は, 経蝶形骨洞的下垂体腺腫摘出術が第一選択であるが, 治癒や寛解にいたらなかった例では, 放射線療法あるいは薬物治療を行う. 下垂体からのACTH分泌抑制目的でドーパミン作動薬, シプロヘプタジン, オクトレオチドあるいはバルプロ酸ナトリウムなどが報告されてきたが寛解率は低い. 今後, チアゾリジン誘導体の有効性については検討が必要である. ミトタンあるいはトリロスタンによる副腎皮質からのコルチゾール合成抑制は有効な手段ではあるが, 同時にグルココルチコイド補充を要する. メチラポンは, 速やかなコルチゾール低下作用を有し, 著明な高コルチゾール血症の急速な改善に極めて有効である. Cushing病の高血圧発症には種々の機序が想定されており, 現病の治癒により改善するが, 非寛解例では高血圧発症機序に基づいた治療薬の選択が望まれる.

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌

    日本内科学会雑誌 95(4), 683-688, 2006-04-10

    The Japanese Society of Internal Medicine

参考文献:  5件中 1-5件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018199088
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00195836
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    00215384
  • NDL 記事登録ID
    7938460
  • NDL 雑誌分類
    ZS21(科学技術--医学--内科学)
  • NDL 請求記号
    Z19-222
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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