Diabetic digital sclerosisと糖尿病性浮腫性硬化症を呈した1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Diabetic Digital Sclerosis and Diabetic Scleredema
  • Diabetic digital sclerosis ト トウニョウビョウセイ フシュセイ コウカショウ オ テイシタ 1レイ

この論文をさがす

抄録

61歳男性.1977年より2型糖尿病と診断され,治療中.2003年,項部の違和感を主訴に受診.皮膚生検で肥厚した真皮深層に至るまでの膠原線維の増生,膨化を認めるため糖尿病性浮腫性硬化症と診断した.また,同時に手指の皮膚硬化,関節の伸展障害を認めたため汎発性強皮症も疑い皮膚生検を施行した.病理組織像で真皮中~下層の膠原線維の増生,裂隙を認めたが,膠原線維の膨化,肥厚はみられなかった.以上より自験例を糖尿病性浮腫性硬化症とdiabetic digital sclerosisの合併と診断した.両者の合併は報告が少なく,若干の考察を加え報告する.手指の皮膚硬化を認めた場合は糖尿病も鑑別に考えることが重要と思われた.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ