当院における有棘細胞癌に対するSentinel Node Biopsyの検討

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タイトル別名
  • Sentinel Node Biopsy for Cutaneous Squamous Cell Carcinomas at Fujita Health University Hospital
  • 当院〔藤田保健衛生大学医学部皮膚科学講座〕における有棘細胞癌に対するSentinel Node Biopsyの検討
  • トウ イン フジタ ホケン エイセイ ダイガク イガクブ ヒフ カガク コウザ ニ オケル ユウキョク サイボウガン ニ タイスル Sentinel Node Biopsy ノ ケントウ

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抄録

2002年7月から2005年6月までの間,当科で経験した有棘細胞癌(SCC)9例のSentinel node biopsy(SNB)について検討を行った.色素法と術前シンチグラフィーならびに術中ガンマプローブの併用によりSentinel node(SN)は100%同定された.SNが転移陽性であった症例が1例あり,SNB施行後に所属リンパ節を郭清したが,転移が認められたのはSNのみであった.他の症例はSN転移陰性であったため,所属リンパ節郭清は施行せず,経過観察を行っているが再発や転移は認められていない(平均観察期間15.8カ月).近年,悪性黒色腫同様にHigh risk SCCに対するSNBによって,予後判定や適切なリンパ節郭清を行うことができると,その有用性が示されている.しかし,いまだ大規模な調査がなされておらず,今後SNBのSCCへの適応を十分に検討し,ガイドラインの設定が必要と考えられた.

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