胃癌治療ガイドラインに基づいた高齢者胃癌症例に対する治療選択の問題点 Problems of Gastric Cancer Treatment Guidelines in Elderly Patients with Gastric Cancer

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抄録

2001年胃癌治療ガイドライン (GL) が公表され, 各種治療が "日常診療" "臨床研究" に位置づけられた。GL公表後の高齢者胃癌に対する治療内容と術後成績から, GLの問題点を検討した。(対象)1995年から2003年に当科に入院した75歳以上の初発胃癌患者 (143例) を対象とし, 2001年を境に前後期に分けた。(結果)前後期で治療内容に有意差を認めた。日常診療と臨床研究の割合は73.7%から88.5%に増えた。日常診療にも臨床研究にも属さない治療の多くは, リンパ節郭清範囲を縮小した手術 (低侵襲手術) であった。術後成績は前後期で有意差を認めなかった。低侵襲手術のStage I B, IIに限ると, 5年生存率は75.0%で, 日常診療の58.7%を上回った。(結論)現時点ではGLに明らかな改善点はないものの, 一部の症例には低侵襲手術が一つのオプションとして位置づけされる可能性があると考えられた。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌  

    日本外科系連合学会誌 31(2), 141-146, 2006-04-30 

    日本外科系連合学会

参考文献:  9件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018201301
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
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