エリスリトールと多価アルコールからなる2成分系混合相変化物質の融点/潜熱量の推算

  • 中田 裕之
    名古屋大学大学院工学研究科 エネルギー理工学専攻
  • 窪田 光宏
    名古屋大学大学院工学研究科 エネルギー理工学専攻
  • 渡辺 藤雄
    名古屋大学大学院工学研究科 エネルギー理工学専攻
  • 松田 仁樹
    名古屋大学大学院工学研究科 エネルギー理工学専攻
  • Ona Erwin P.
    Department of Energy Engineering and Science, Nagoya University
  • 日高 秀人
    (株)三菱化学科学技術研究センター
  • 垣内 博行
    (株)三菱化学科学技術研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Melting Point/Latent Heat of Binary Mixtures of Phase Change Material of Erythritol and Polyalcohol
  • エリスリトール ト タカ アルコール カラ ナル 2 セイブンケイ コンゴウ ソウヘンカ ブッシツ ノ ユウテン センネツリョウ ノ スイサン

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抄録

Erythritol(融点119°C,潜熱量340 kJ/kg)に各種の多価アルコールを添加することにより,給湯温度域の有機系潜熱蓄熱材の新規開発を目指した.Erythritol–多価アルコールの2成分系混合PCMの融点および潜熱量はDSCを用いて測定した.多価アルコールとしては,Trimethylolethane, Trimethylolpropane, 2-Ethyl-2-methyl-1,3-propanediol, Pinacol, Dithioerythritol, Xylitol, Sorbitolを用いた.本実験によって得られた潜熱量および融点は,それぞれ2成分系混合物の融解に関する理想エンタルピー変化および固液系熱力学平衡から得られる推算値と比較した.<br>その結果,Erythritolに多価アルコールを加えた2成分有機系PCMの潜熱量は,おのおの両成分の重量分率に対する潜熱量の和によって2乗平均誤差13%以内の精度で推算可能であった.また融点については,溶液の活量係数も考慮した理想溶解度の式によって7%以内の誤差で推算可能であることが明らかになった.

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参考文献 (11)*注記

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