ラット脳静脈虚血モデルを用いた脳虚血ペナンブラ病態に関する基礎的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Experimental Study of Brain Ischemic Penumbra Using Rat Vein Occlusion Model

この論文をさがす

抄録

<p>ラット脳静脈虚血モデルを用いた2つの実験より,本モデルが虚血性半陰影(ペナンブラ)の研究に有効であるという基礎的知見を報告する.実験1:静脈梗塞巣は虚血1日後から3日後にかけて有意に増大する.実験2:虚血1日後に梗塞巣に隣接する白質内に認められたVEGF(vascular endothelial growth factor)発現が3日後には主に皮質内で広範囲に認められ,7日後には減少する.以上の結果より,本モデルでは虚血領域が緩徐に広がり,ペナンブラに近い病態が梗塞巣周囲に静脈閉塞後の数日間存在しており,本モデルはペナンブラの研究に有用であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 静脈学

    静脈学 17 (4), 225-229, 2006

    日本静脈学会

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ