静脈鬱滞性潰瘍(Venous ulcer)―本邦における静脈疾患に関するSurvey IX―

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タイトル別名
  • Venous Ulcer

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抄録

<p>日本静脈学会の会員が所属する353施設に対し平成16年の1年間に各施設で経験した静脈鬱滞性潰瘍(venous ulcer)に関するアンケート調査を行い,70施設より回答の得られた224症例254肢について発症状況,臨床像,治療法を検討した.CEAP臨床分類のC5は20%,C6は80%であった.CEAP病因分類のEcは5%,Epは77%,Esは18%であった.CEAP解剖学的分類のAs関与は74%,Ad関与は17%,Ap関与は40%であった.CEAP病態生理分類のPrは84%,Poは7%,両者の混在は3%であった.形態・病態診断にはduplex scan,機能診断にはair plethysmographyの使用が多かった.Venous ulcerの圧迫療法として弾性ストッキング着用が多かったが,常時着用は70%に過ぎなかった.一次性下肢静脈瘤が病因として多かったため,外科的治療としてはストリピング手術,高位結紮術が多かった.不全交通枝に対しては内視鏡的不全交通枝切離術(SEPS)が16%に行われていた.</p>

収録刊行物

  • 静脈学

    静脈学 17 (4), 251-257, 2006

    日本静脈学会

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参考文献 (7)*注記

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