頭部MRIにて動眼神経に増強効果がみられた小児の眼筋麻痺型片頭痛の一例 A case of pediatric ophthalmoplegic migraine

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

小児の片頭痛による動眼神経麻痺を繰り返した症例を経験した。症例は10歳、男児(初診時3歳)。平成10年7月、保育園の帰りに母親が左の眼瞼下垂に気づき近医を受診。精査目的にて、同日当科を緊急受診した。初診時の視力は右0.8、左0.3。眼位は30Δ外斜視。眼球運動は内・上・下転制限があり、左の眼瞼下垂を呈していた。対光反射は右眼完全、左眼不完全で遅鈍。RAPD陰性。前眼部、中間透光体、眼底に異常なし。左の動眼神経麻痺と診断し、頭部CTを施行したが、異常はなかった。無治療にて外来で経過観察し、1ヵ月後に症状の完全改善をみた。平成17年2月、頭痛と複視、左眼瞼下垂が出現。近医よりFisher症候群を疑われ当院小児科入院となった。眼症状の評価のため当科を再診した。初診時と同様に、左の動眼神経麻痺を呈していた。3ヵ月後に症状の完全改善がみられた。本症例は、発熱を伴わない頭痛が先行し、その後動眼神経麻痺が発症した。同じ臨床経過を繰り返し、眼筋麻痺型片頭痛と診断した。興味深いことに頭部MRIにて動眼神経に増強効果がみられた。近年、同様な所見が複数報告されている。このことは、眼筋麻痺型片頭痛を炎症の関与する脱髄機序とする考えを支持するものであった。

We have experienced a case of pediatric ophthalmoplegic migraine. A 10-years-old boy had had a headache and nausea in February 2005. Three days later, he has noted a left blepharoptosis and diplopia. He had had a third nerve palsy when he was three years old. Therefore we have diagnesd him as an ophthalmoplegic migraine. A brain MRI showed an enhancement of the oculomotor nerve at the exit of the brainstem. We support the inflammatory cause for the ophthalmoplegic migraine

収録刊行物

  • Japanese orthoptic journal  

    Japanese orthoptic journal 35, 113-117, 2006-08-31 

    JAPANESE ASSOCIATION OF CERTIFIED ORTHOPTISTS

参考文献:  10件

参考文献を見るにはログインが必要です。ユーザIDをお持ちでない方は新規登録してください。

被引用文献:  1件

被引用文献を見るにはログインが必要です。ユーザIDをお持ちでない方は新規登録してください。

キーワード

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018262861
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10084015
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    03875172
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
ページトップへ