石川県羽咋市のペプシノゲン検査を併用した胃がん検診成績

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タイトル別名
  • A study of stomach cancer mass screening using the pepsinogen test method in combination with the barium X-ray method
  • イシカワケン ハクイシ ノ ペプシノゲン ケンサ オ ヘイヨウ シタ イ ガン ケンシン セイセキ

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抄録

胃がん検診の受診率の低下, 受診者の固定化に対応することを目的として, 石川県羽咋市においてペプシノゲン (PG) 法と間接X線検査を併用した異時2段階法による胃がん検診を実施した。検診は第1段階としてPG測定を行い, 第2段階としてPG陽性者は胃内視鏡検査, PG陰性者には間接X線検査の勧奨を行った。検診受診者は1868人と例年に比し約40%増加し, 4例の早期例を含む6例の胃がんが発見され, その発見率は0.32%と著しく増加した。PG値の陽性率は (1+) 13%,(2+) 259%,(3+) 8.2%, 計47.2%であった。全体の要精検率は39.9%で, 胃内視鏡による精検受診率は78.4%であった。また, 検診に要した費用は前年の約1//2であった。PG値による胃がんリスク分類に基づく検診の実施は, 検診受診率の向上, 精密検査の効率化, 検診経費の節減, 安全性の向上に寄与する可能性が示唆され, 今後, 管理検診の実施が重要と考えられた。

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参考文献 (15)*注記

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