人間ドックの胃がん検診におけるI.I.-DR 装置導入の効果と問題点

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タイトル別名
  • EFFECTS AND PROBLEMS IN THE USE OF AN IMAGE-INTENSIFIER DIGITAL RADIOGRAPHY SYSTEM FOR GASTRIC CANCER SCREENING IN HUMAN DRY DOCK
  • ニンゲン ドック ノ イ ガン ケンシン ニ オケル I I DR ソウチ ドウニュウ ノ コウカ ト モンダイテン

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抄録

I.I.-DRの普及により, 胃がん検診のデジタル化は必然の流れとなった。しかし, 検診精度の向上効果については十分な検討がなされていない。そこで, 当施設における人間ドック胃がん検診において,(A) 120%ゾル性バリウムとフィルム増感紙撮影系,(B) 180%高濃度低粘性バリウムとフイルム増感紙撮影系,(C) 200%高濃度低粘性バリウムとI. I. -DR装置を用いた3期に分けて検討した。要精検率はA, B, C期それぞれ2, 7.5, 7.4%であり, 胃がん発見率もそれぞれ0.11, 0.18, 0.16%と高濃度バリウム導入による効果が大きかった。そこで, I. I. -DR装置導入前後の確実診断率を見てみるとB73.7%, C85.7%であり, とくに早期胃がんでの確実診断例が増加していた。I. I. -DRでは質的診断の向上が期待できる。今後, DR時代に即した検診システムの構築が求められる。

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