浅側頭動脈カテーテルからの持続動注と放射線治療の併用療法:III,IV期舌癌を中心として

書誌事項

タイトル別名
  • COMBINATION THERAPY OF CONTINUOUS INTRA-ARTERIAL CHEMOTHERAPY AND RADIOTHERAPY FOR STAGE III, IV TONGUE CANCER

この論文をさがす

抄録

動注療法はその高い局所効果から近年頭頸部癌治療において注目されるようになった。当科では現在までに多数の頭頸部癌症例に対して浅側頭動脈経由法によるカルボプラチン持続動注と放射線治療の併用療法を行なってきた。今回それらの症例のうち,我々がこの治療法の好適応の1つと考えているIII,IV期舌癌40例を対象に遡及的に治療成績の検討を行なった。37例/40例(92.5%)が予定治療を完遂し,5年局所制御率は62%,5年全生存率は31%,5年無再発生存率は30%であった。Grade3以上の白血球減少は43%,血小板減少は35%に見られたが,中枢神経合併症の発生は見られなかった。更なる治療成績の向上と血液毒性の軽減への工夫を要するが,何らかの理由により手術的治療ができない場合には動注化学療法併用放射線治療を検討する価値があると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 31 (3), 419-423, 2005

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205223410048
  • NII論文ID
    10018271645
  • NII書誌ID
    AA11985555
  • DOI
    10.5981/jjhnc.31.419
  • ISSN
    18818382
    13495747
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ