重症心身障害者における経皮内視鏡的胃瘻造設術の問題点

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  • Difficulties in percutaneous endoscopic gastrostomy in patients with severe motor and intellectual disabilities

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抄録

重症心身障害者(以下、重障者と略)の摂食嚥下障害に対して、広く胃瘻による栄養管理が普及してきた。その中でもより低侵襲な経皮内視鏡的胃瘻造設術(以下、PEGと略)が選択される症例がある。今回我々は当院入院中の重障者に対して施行されたPEG4症例につき問題点について明らかにする。4症例のうち、3症例にて術後に胃食道逆流の発症を認め、1症例においては胃空腸瘻が発症した。重障者は(1)側彎や長期臥床に起因する胃や腸管の位置異常(2)胃食道逆流の存在(3)呼吸器系を始めとする合併症の存在(4)経腸栄養管理の長期化などを背景に有しており、重障者へのPEG導入は慎重でなければならない。

収録刊行物

  • 静脈経腸栄養

    静脈経腸栄養 21 (3), 3_71-3_76, 2006

    日本静脈経腸栄養学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (13)*注記

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