インシデントレポートとその対策からみた麻酔の安全

• 石山 忠彦

  山梨大学医学部麻酔科

書誌事項

タイトル別名

• Risk Management in Anesthetic Practice

抄録

  麻酔は, 麻酔科医, 外科系の医師, 看護師, 薬剤師, 患者, 麻酔機器が介在する医療システムである. 多くの人や物が介在することから, 麻酔施行時には多くの危険が潜んでいると考えられる. しかし, 危険の潜んでいる場所をみつけるのは難しい. 最近多くの施設で行われているインシデントレポートによる報告は, 危険がどこに潜んでいるのかを割り出すのに有用である. 個々のインシデントは, ある個人が不注意で引き起こすものではなく, 環境によって誘発された結果であることから, その解析には, 当事者個人の責任追及と事実の解明に力点を置くのではなく, インシデントの予防と安全対策に力点を置くことが必要である.

収録刊行物

• 日本臨床麻酔学会誌

  日本臨床麻酔学会誌 26 (5), 583-587, 2006

  日本臨床麻酔学会

キーワード

• インシデントレポート
• 麻酔
• リスクマネジメント

詳細情報

• CRID: 1390282679737039616
• NII論文ID: 130004449589
• NII論文ID: 10018309160
• NII書誌ID: AN00330159
• DOI: 10.2199/jjsca.26.583
• ISSN: 13499149
• ISSN: 02854945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2007043199
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可