焼きなまし法を用いたパーソントリップ調査データの拡大補正法に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A study on a weighting adjustment of the Person-Trip Survey data by using simulated annealing
  • 焼きなまし法を用いたパーソントリップ調査データの拡大補正法に関する研究--平成12年度京阪神都市圏パーソントリップ調査データを用いて
  • ヤキ ナマシ ホウ オ モチイタ パーソントリップ チョウサ データ ノ カクダイ ホセイホウ ニ カンスル ケンキュウ ヘイセイ 12ネンド ケイハンシン トシケン パーソントリップ チョウサ データ オ モチイテ
  • 平成12年度京阪神都市圏パーソントリップ調査データを用いて
  • Using the Person-Trip Survey 2000 data in the Keihanshin Metropolitan Area

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抄録

本研究の目的は、焼きなまし法を用いたPT調査データの拡大補正法を提案することである。そして、その拡大補正した結果の精度および有効性について、PT調査で用いられている層別拡大法との比較から評価し検討する。本研究で得られた知見は、以下のようにまとめられる。1)焼きなまし法による拡大補正結果は、層別拡大法の制約である性別年齢階級別統計表と高い精度で一致した。2)焼きなまし法は、交通行動パターンを規定する上で重要な従業地・通学地を制約条件に考慮することで、従業地・通学地についても高い精度で拡大補正を可能とした。すなわち複数の制約条件を拡大補正に加えることで、PT調査データの多面的な偏りへの対処が可能となった。3)制約に考慮していない変数についても、焼きなまし法は層別拡大よりも良好な適合精度を示した。制約以外の変数については、制約変数との関係性が強い場合に高い精度が期待できることが示唆された。以上の結果を通じて、PT調査データの偏りを拡大補正する手法として、焼きなまし法は高い有効性を有することが確認できた。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 41.3 (0), 91-96, 2006

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (10)*注記

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