避難経路の高低差が津波避難者に与える負荷に関する基礎的研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on a Vertical Drop of an Evacuation Route influencing on a Tsunami Refugee
  • ヒナン ケイロ ノ コウテイサ ガ ツナミ ヒナンシャ ニ アタエル フカ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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抄録

津波災害の発生が想定される地域では、避難場所や避難路の設置が地域防災計画に位置づけられ、整備が進められてきている。当該地域における自然地形や居住地分布等の諸条件により、これらの整備に求められる機能的要件は多様であり、地域の特性に応じた避難計画あるいは施設整備計画の立案が求められる。本論文では、岩手県田老町を対象に、沿岸部特有の地形条件に起因する避難経路の高低差に着目し、測量による現地調査をもとに実態の評価を行った。避難を開始する場所によっては、過度な登坂を余儀なくされる経路があり、避難時に大きな身体的負担が生じる可能性のあることを明らかにした。避難者の身体状況と避難経路の状況を考慮した避難場所の指定や救護手段の準備などの避難計画を立案する必要を指摘した。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 40.3 (0), 685-690, 2005

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (1)*注記

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