都市部に立地する公園における逸脱行為の実態と行為発生予測モデルの構築

書誌事項

タイトル別名
  • Identifying the level of deviant behavior and their environmental causes in public parks
  • トシブ ニ リッチ スル コウエン ニ オケル イツダツ コウイ ノ ジッタイ ト コウイ ハッセイ ヨソク モデル ノ コウチク

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抄録

本研究の目的は,都市公園で発生する逸脱行為の実態を明らかにし,逸脱行為の発生を予測するモデルを構築することである.研究対象としたのは,東京都板橋区の334公園である.板橋区に寄せられた公園に対する苦情の内容の分析,2回の観察調査,観察調査結果の統計解析から,以下の3点を明らかにした.1)都市公園で起こる逸脱行為の中心は,「ゴミの投棄」,「公園施設へのヴァンダリズム」,「園内への居住」,「公園施設への落書き」である,2)最も多いのは「公園施設への落書き」であり,全体の6割の公園で観察される.また,少なくとも一種類の逸脱行為が確認される公園は,全体の7割である.3)逸脱行為を抑制する環境要因は,公園周囲の住宅の存在と,地域住民が参加する公園管理活動の存在である.これらをもとに,安全な公園づくりのためには,公園自身の設計の変更とともに,公園のリスクを管理する主体の育成が必要であると考察した.

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 41.3 (0), 863-868, 2006-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (24)*注記

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