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- 西成 典久
- 東京工業大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Study of postwar planning in Azabu-Juban area and Hideaki Ishikawa's contribution
- 麻布十番戦災復興計画と石川栄耀の理想的商店街--広場状空地の出自とその経緯に着目して
- アザブ ジュウバン センサイ フッコウ ケイカク ト イシカワ ヒデアキ ノ リソウテキ ショウテンガイ ヒロバジョウ クウチ ノ シュツジ ト ソノ ケイイ ニ チャクモク シテ
- 広場状空地の出自とその経緯に着目して
- The emergence and the transition of a square
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抄録
石川栄耀が新宿歌舞伎町(広場を持つ理想的盛り場)をつくったことは有名であるが、本稿により、麻布十番においてもその関わりが明らかとなった。石川は東京の戦災復興区画整理を通じて、日本にはなかった西欧広場を石川なりに解釈して日本に根付かせようとした。本研究は、特に、麻布十番地区にある広場状空地(パティオ十番)の出自と経緯に着目して、石川と麻布十番の関わりを記述していく。以下、結論である。1.石川栄耀は、麻布十番を戦災復興区画整理区域に指定し、盛り場としての復興を支援した。2.石川の盛り場計画論と麻布十番の復興計画には、広場の創出、街路の曲行、映画館の集積という共通点が見出された。麻布十番の広場状空地は、市民交歓の場としての盛り場形成のため、意図的に創出されたと考えられる。3.復興計画後、麻布十番の広場状空地は標準的な道路断面であった。しかし、80年代に麻布十番商店街は広場状空地をコミュニケーションの場として利用できるよう改修した。結果的に石川の理想とした広場と近い使われ方になったといえる。
収録刊行物
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- 都市計画論文集
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都市計画論文集 41.3 (0), 929-934, 2006-10-25
公益社団法人 日本都市計画学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288038842112
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- NII論文ID
- 130007411448
- 10018316677
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- NII書誌ID
- AN10276504
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- ISSN
- 21850593
- 09160647
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- NDL書誌ID
- 8578269
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可