首都圏郊外における鉄道駅前商業集積の停滞実態とその課題

書誌事項

タイトル別名
  • The stagnation of commercial accumulation districts in front of the stations in the suburbs of the Tokyo metropolitan area
  • 首都圏郊外における鉄道駅前商業集積の停滞実態とその課題--本厚木駅・小田原駅前地区を対象として
  • シュトケン コウガイ ニ オケル テツドウ エキマエ ショウギョウ シュウセキ ノ テイタイ ジッタイ ト ソノ カダイ ホン アツギエキ オダワラ エキマエ チク オ タイショウ ト シテ
  • 本厚木駅・小田原駅前地区を対象として
  • A study of Honatsugi and Odawara

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抄録

首都圏郊外の駅では、地域間競争の激化やロードサイドショップの急増によって、駅前地区の商業拠点性が失われつつある。本研究では、首都圏郊外における駅前商業集積地区として本厚木・小田原地区を取り上げ、大規模店舗の撤退とチェーン店の立地動向に着目して、駅前地区の停滞実態を明らかにすることを目的とする。調査によると、両駅前地区では大規模店舗の撤退が続いている。さらに中小規模店舗の業種業態別店舗数・構成比を1985・1994・2002年の3時点間の推移から分析した結果、外部資本店(チェーン店)が増加傾向にあり、駅前地区と郊外部の均質化が進行していることが明らかになった。また店舗撤退廃業後の低未利用地化の分析から、外部資本店の増加と低未利用地化に関連性があること指摘した。以上の結果から、駅前地区の商業拠点性を維持するために、駅前地区の均質化を抑制し、地元資本店を育成することで、駅前地区の差別化・個性化を図っていくことが、重要であるとの示唆を得た。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 41.3 (0), 1037-1042, 2006-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (8)*注記

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