低用量インターフェロンαの口腔内投与による馬の輸送熱予防効果

書誌事項

タイトル別名
  • Preventive Effects of Low-Dose Interferon Alpha Oral Medication Against Shipping Fever in Thoroughbreds
  • テイヨウリョウ インターフェロン アルファ ノ コウクウ ナイ トウヨ ニ ヨル ウマ ノ ユソウ ネツ ヨボウ コウカ

この論文をさがす

抄録

低用量インターフェロンα (IFNα) 口腔内投与のサラブレッドにおける輸送熱予防効果について検討した.サラブレッド2歳馬90頭を, 3回投与群, 1回投与群および対照群の3群に無作為に分け, 輸送開始前にIFNα0.5IU/kg/回/日を口腔内投与した.輸送開始3日前および輸送終了直後に得た直腸温, 体重および血液検査の成績について解析した.3回投与群の輸送終了直後の直腸温および血漿フィブリノーゲン (Fbg) 濃度は, 対照群のそれらに比較して有意に低かった.また, 輸送後に臨床的な異常値を示した馬の割合の比較では, 直腸温は3回投与群が対照群に比較して有意に低く, 血漿Fbg濃度は3回投与群が対照群および1回投与群に比較して有意に低かった.これらのことから, 低用量IFNα の口腔内投与は, 輸送熱予防の一助となる可能性が示唆され, かつ輸送前に3回投与する方法がその効果は大きいことが示された

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (24)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ