デジタルX線TVのシネ画像による嚥下透視検査 Fluorogram Using Digital X-ray Cineradiography

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抄録

従来用いられているビデオ録画による嚥下透視検査(VF)の代用あるいは取って代わる方法として,デジタルX線TVのシネ画像による嚥下透視検査(デジタルシネ嚥下透視検査)の有用性について検討した.<br>今回用いたデジタルX線TV装置では,毎秒5フレームの記録が可能であった.嚥下動態の把握がこのフレーム頻度で可能であるかを,誤嚥のない例を含む3例について評価を行った.評価のポイントは,棚橋,吉田の提唱した嚥下障害のX線透視検査記録の試案のうち,咽頭期の評価の必須とされたものとした.その結果,喉頭挙上のような速い動きの把握の上で困難な点はあるものの,ルーチン検査としての評価を行うレベルでは有用であることが示された.<br>デジタルX線TVのシステムは,循環器科,消化器科のある施設ではほぼ設置されており,ほとんど手を加えることなく嚥下透視検査に用いることができる.また電子カルテや院内のネットワークにリンクさせることにより,カルテ内の臨床所見との対比が行いやすくなる.記録媒体の保存の手間も省くことができ,この点においても臨床上有用であると考えられた.撮像時間,被曝量などに問題は残るものの,耳鼻咽喉科医が,より専門的なレベルでの嚥下障害の情報を提供できるようになるためにも,デジタルシネ嚥下透視検査の活用が望まれる.

We discussed the usefulness of fluorogram obtained using digital X-ray cineradiography (digital-cine-fluorograpy) in the diagnosis of dysphagia, comparied with that of video-fluorograpy. Digital-cine-fluorograpy produces five frames per second. A qualitative evaluation confirmed that five frames per second was sufficient to grasp movement during swallowing in clinical setting. Digital-cine-fluorograpy imaging was also convenient for clinical practice in that the medical records can be accessed from any workstation. Although the maximum photography time (around 10 seconds) is limited and a higher exposure dose is required, we concluded that digital-cine-fluorograpy is a useful tool for the diagnosis of dysphagia.

収録刊行物

  • 日本耳鼻咽喉科學會會報  

    日本耳鼻咽喉科學會會報 109(8), 660-667, 2006-08-20 

    The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.

参考文献:  7件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018332887
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00191551
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    00306622
  • NDL 記事登録ID
    8077219
  • NDL 雑誌分類
    ZS43(科学技術--医学--耳鼻咽喉科学)
  • NDL 請求記号
    Z19-250
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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