PARの消化管機能 Proteinase-activated receptors and gastrointestinal functions

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抄録

Proteinase-activated receptor(PAR)は,特定のセリンプロテアーゼによって活性化されるGタンパク共役7回膜貫通型受容体であり,PAR1,PAR2,PAR3,PAR4の4つのファミリーメンバーが知られている.これらのPARは消化器系臓器全般に広く発現し,多様な役割を演じている.PAR2およびPAR1はいずれも胃粘膜において種々の機能の制御に関与し,第一義的には粘膜保護の方向に働いているが,その機能メカニズムは大きく異なっている.消化管平滑筋運動調節においてPARは抑制的な面と促進的な面を併せ持ち,その機能の特性やメカニズムは動物種や臓器部位によって大きく異なる.またPAR2は内臓痛および腸炎症の発現,さらに外分泌機能の調節にも関与している.このように,PARの消化管機能は複雑であるが,PARアゴニストあるいはアンタゴニストは,胃粘膜傷害のほか,消化管運動・内臓痛覚の異常に関連する過敏性腸症候群,炎症性腸疾患などの治療にも利用できる可能性があり,今後,特に臨床応用の面における研究の進歩が期待される.<br>

収録刊行物

  • 日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA  

    日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA 128(2), 82-87, 2006-08-01 

    公益社団法人 日本薬理学会

参考文献:  42件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018333165
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00198335
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    00155691
  • NDL 記事登録ID
    8056030
  • NDL 雑誌分類
    ZS51(科学技術--薬学)
  • NDL 請求記号
    Z19-247
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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