過酸化脂質誘導ウサギ角膜血管新生モデル Lipid hydroperoxide-induced corneal neovascularization rabbit model

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抄録

酸化ストレスは生体内にある不飽和脂肪酸を過酸化脂質へと変化させるとともに,糖尿病網膜症や加齢黄斑変などの原因となるため,過酸化脂質の増加が疾患の原因に関与していると考えられている.この過酸化脂質の一つであるリノール酸ハイドロパーオキサイド(LHP)をウサギ角膜実質に投与した.明らかな炎症所見が無いにもかかわらず,約2週間にわたって,輪部血管から角膜実質に血管新生が生じるモデルを作成した.経時的に摘出した角膜片中にはLHP投与後24時間までに,投与されたLHPは消失した.さらにtumor necrosis factor-alpha(TNF-α),vascular endothelial growth factor(VEGF),matrix metalloprotease-9(MMP-9)活性が6時間から12時間をピークに出現した.投与24時間後に輪部血管から新生血管の発芽が観察された.その後,新生血管はLHP投与14日後まで1日あたり0.24 mmの割合でLHP投与部位に向かって成長し,約3 mmとなった.TNF-α阻害薬,抗酸化作用を持つ漢方薬(柴苓湯)などを前投与した場合,血管新生は抑制されたことより,酸化ストレスの関与が考えられた.しかし,vitamin Eでは抑制されなかったことより,本モデルではTNF-αやVEGF,MMP-9活性だけでなく,それ以外の因子が含まれていると考えられた.<br>

収録刊行物

  • 日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA  

    日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA 128(1), 33-36, 2006-07-01 

    公益社団法人 日本薬理学会

参考文献:  23件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018333522
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00198335
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    00155691
  • NDL 記事登録ID
    8020652
  • NDL 雑誌分類
    ZS51(科学技術--薬学)
  • NDL 請求記号
    Z19-247
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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