キセノン光照射が奏効した糖尿病性皮膚潰ようの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Successfully Treated Diabetic Ulcer by Xenon Ray Irradiation
  • 症例 キセノン光照射が奏効した糖尿病性皮膚潰瘍の1例
  • ショウレイ キセノン ヒカリ ショウシャ ガ ソウコウ シタ トウニョウビョウセイ ヒフ カイヨウ ノ 1レイ

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抄録

59歳,男性。心疾患のある糖尿病患者の左足に1ヵ月前から皮膚潰瘍を生じ,外用治療を行ったが難治であった。キセノン光照射治療を開始したところ10週間後に皮膚潰瘍は上皮化した(照射線量総計142.7J/cm2)。キセノン光は紫外線から可視光線,近赤外線までの広いスペクトラムを有し,800~900nmにスペクトルピークをもつ光源であり,紫外線除去フィルターを備えたキセノン光治療器は主に鎮痛やリハビリテーションを目的として使用されているが,近赤外線には創傷治癒促進作用があることが知られている。糖尿病などの合併の上に生じた難治性皮膚潰瘍に対して有用な治療選択肢である可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 68 (1), 11-14, 2006

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (9)*注記

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