末梢血Eosinophiliaがステロイド治療に抵抗性であったアレルギー性肉芽腫性血管炎(Churg‐Strauss Syndrome)の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Allergic Granulomatous Angiitis with Peripheral Blood Eosinophilia Revealing Resistance to Systemic Steroid
  • 症例 末梢血Eosinophiliaがステロイド治療に抵抗性であったアレルギー性肉芽腫性血管炎(Churg-Strauss Syndrome)の1例
  • ショウレイ マッショウケツ Eosinophilia ガ ステロイド チリョウ ニ テイコウセイ デ アッタ アレルギーセイ ニクゲシュセイ ケッカンエン Churg Strauss Syndrome ノ 1レイ

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抄録

18歳の女性。4年前より気管支喘息があり,2週間前より関節痛,5日前より発熱とともに両下腿に紫斑が出現し当科を受診した。両下腿~足背に小豆大までの血疱,紫斑,紫紅色丘疹が散在,多発していた。37度台の弛張熱・全身倦怠感あり。皮膚アレルギー性血管炎を疑い生検を行った。病理組織では好酸球浸潤を伴う血管炎と肉芽腫性反応が認められ,アレルギー性肉芽腫性血管炎と診断した。好酸球数4225/μl,IgE 2228IU/ml,P(MPO)-ANCA 227EU,リウマトイド因子陽性。以上よりアレルギー性肉芽腫性血管炎(Churg-Strauss症候群)と診断した。リンデロン®3mg/日の点滴により皮疹やその他の症状は速やかに軽快したが,1ヵ月経過後も好酸球数は2000/μl以上が持続したためイムラン®100mg/日を併用し,正常化に2ヵ月を要した。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 68 (1), 19-23, 2006

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (27)*注記

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