肝疾患と酸化ストレス Oxidative stress and liver disease

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

C型肝炎におけるコア蛋白,非アルコール性脂肪肝炎における脂肪酸代謝の亢進,アルコール性肝障害に併発するエンドトキシン血症やサイトカインの増加は酸化ストレスを増強する.こうした肝細胞で生じる酸化ストレスが,慢性肝疾患の進展に深く関与している.また,肝の線維化や発癌への関与も示唆されている.C型肝炎やアルコール性肝障害などの慢性肝疾患において,肝臓内に鉄の沈着を多く認める.近年,鉄調節ホルモンhepcidinが同定され,慢性肝疾患では肝臓由来のhepcidinの発現低下により,鉄の吸収が亢進する機序が推測されている.肝臓内に沈着した鉄が,慢性肝疾患における酸化ストレスを増強し,疾患の進展に関与していると推察される.今後は,瀉血や抗酸化剤の投与などの抗酸化作用を介した肝疾患治療が重要となると考えられ,新たな治療用薬物の開発も期待される.<br>

収録刊行物

  • 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology  

    日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 103(7), 789-796, 2006-07-05 

    The Japanese Society of Gastroenterology

参考文献:  43件

参考文献を見るにはログインが必要です。ユーザIDをお持ちでない方は新規登録してください。

被引用文献:  3件

被引用文献を見るにはログインが必要です。ユーザIDをお持ちでない方は新規登録してください。

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018364436
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00192124
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    04466586
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
ページトップへ