書誌事項
- タイトル別名
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- Crohn's disease and intestinal cancer
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抄録
潰瘍性大腸炎(UC)と同様にCrohn病(CD)患者にも大腸あるいは小腸癌が生じる.癌発生の相対危険率は,罹患期間が長くなれば高まる.最近の多数例の検討では,大腸直腸癌の相対危険率は正常人の2∼3倍,小腸癌の相対危険率は約30倍と見積もられた.UCに併発する大腸癌とCDに併発する腸癌は幾つかの点で異なる.第一は,小腸,大腸,肛門管,瘻孔部とCDでは癌発生部位が多彩な点である.第二は,腫瘤を形成しないため発見が極めて困難な形態例が多く,さらに観察が困難な小腸や肛門管に癌が発生しやすい.しかも,CD病変により高度な腸管変形部位に癌は発生するからである.以上から,長期経過したCD患者に対し癌サーベイランスを要するが,適切な方法により早期診断の方法を探索すべき時が近づいている.<br>
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 103 (7), 797-804, 2006
一般財団法人 日本消化器病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206398660864
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- NII論文ID
- 10018364480
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- NII書誌ID
- AN00192124
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD28vks1eksw%3D%3D
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- ISSN
- 13497693
- 04466586
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可