肝幹細胞としての骨髄細胞 Bone marrow cell as a source of hepatic stem cell

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著者

    • 坂井田 功 SAKAIDA Isao
    • 山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学 Department of Hepatology & Gastroenterology, Graduate School of Medicine, Yamaguchi University

抄録

肝再生のもとになる幹細胞としては,肝細胞が一番適しているが,人における肝細胞移植では肝機能回復には至らず,また胚性幹細胞は基礎研究で肝臓に移植すると,肝腫瘍の発生が報告されており,人への応用には時間がかかると予想される.このような背景から肝幹細胞として骨髄細胞が注目されている.少なくとも病的状態(肝障害時)では,骨髄細胞が肝細胞になることは多くの報告から,間違いないものと考えられる.しかし,骨髄細胞が単独で分化(transdifferentiation)するのか,あるいは骨髄細胞が肝細胞と融合(fusion)して,肝細胞の機能を発揮するかについては,議論の分かれるところである.骨髄細胞の中でも造血系幹細胞あるいは非造血系(間葉系)幹細胞やその他の細胞群が,肝細胞の幹細胞なのかについても結論に至っていない.しかしながら,既に一部では骨髄細胞を用いた再生医療が臨床応用されており,肝幹細胞として骨髄細胞は有力な候補の一つであることには違いないと考える.<br>

収録刊行物

  • 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology  

    日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 103(6), 607-614, 2006-06-05 

    The Japanese Society of Gastroenterology

参考文献:  67件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018364656
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00192124
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    04466586
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
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