インスリン脱感作療法を施行したインスリンアレルギーの1例

書誌事項

タイトル別名
  • Insulin Allergy in a Patient with Type 2 Diabetes Successfully Treated with Insulin Desensitization with Insulin Glargine
  • 症例報告 インスリン脱感作療法を施行したインスリンアレルギーの1例
  • ショウレイ ホウコク インスリン ダッカンサ リョウホウ オ シコウ シタ インスリンアレルギー ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は64歳男性.16年前に2型糖尿病を発症し,SU剤の二次無効をきたした.内因性インスリン分泌が低下していたことからインスリン治療を開始したが,2005年11月の抗GAD抗体および抗IA-2抗体が陰性であり,緩徐進行1型糖尿病の可能性は低いと考えた.中間型・混合型インスリンに対する局所インスリンアレルギーを呈した.IgEを介する即時型アレルギーであり,インスリン分子によるアレルギーの可能性を考えた.皮内反応の結果よりインスリングラルギンは陰性であったため,インスリングラルギンによる脱感作療法を行った.インスリングラルギン注射,および経口薬であるミチグリニド・塩酸メトホルミン・ボグリボースの内服併用にて血糖コントロールが改善した.インスリン脱感作療法が奏効したインスリンアレルギーの1例を経験したので報告する.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 49 (11), 871-874, 2006

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ