A Case of Type 2 Diabetes Mellitus Associated with Suspected Alcoholic Ketoacidosis and Central Pontine Myelinolysis

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Other Title
  • アルコール性ケトアシドーシス,橋中心髄鞘崩壊症の合併が疑われた2型糖尿病の1例
  • 症例報告 アルコール性ケトアシドーシス,橋中心髄鞘崩壊症の合併が疑われた2型糖尿病の1例
  • ショウレイ ホウコク アルコールセイ ケトアシドーシス キョウ チュウシン ズイショウ ホウカイショウ ノ ガッペイ ガ ウタガワレタ 2ガタ トウニョウビョウ ノ 1レイ

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Abstract

症例は57歳男性.平成16年夏からビールばかり飲み,食事はほとんど摂らなかったが,嘔気のためアルコールすら摂取不能になった.下肢脱力のため歩行困難になった.随時血糖620 mg/dl, HbA1C 9.9%と糖尿病を認めた.また,アニオンギャップが増加した代謝性アシドーシスと尿ケトン体を認め,アルコール多飲の病歴と併せ,アルコール性ケトアシドーシス(AKA)が疑われた.さらに,頭部MRIで橋に高信号域を認め,橋中心髄鞘崩壊症(CPM)が疑われた.AKAの病態としてインスリン作用不全が重要で,アルコール多飲糖尿病患者ではAKAに注意が必要である.AKA症例では慢性アルコール中毒,低栄養,アルコール性肝障害などのCPMの危険因子を有することが多いので,神経症状を認めた際はCPMを考慮し,積極的にMRIを行う必要がある.アルコール多飲者では糖尿病,AKA, CPMの組み合わせを念頭におく必要がある.

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