アンケートによる血糖自己測定の実情調査と血糖コントロールの良否

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タイトル別名
  • Questionnaire on Self-monitoring of Blood Glucose and Its Relevance to Blood Glucose Control
  • アンケート ニ ヨル ケットウ ジコ ソクテイ ノ ジツジョウ チョウサ ト ケットウ コントロール ノ リョウヒ

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抄録

血糖自己測定(SMBG)の頻度や経験年数,SMBGに関する知識が血糖コントロールの良否に及ぼす影響を明らかにする目的で,糖尿病患者314名(1型215名(以下1型群),2型99名(以下2型群))にアンケート調査を行った.「SMBGの説明内容」は「操作方法」が1型群86.0%, 2型群78.8%と最も多く他の項目は3~5割ほどであった.「血糖測定器の精度の確認」は両病型群とも約6割がしていなかった.両病型群ともHbA1Cとインスリン注射年数,SMBG経験年数,測定チップ使用枚数とに相関はなかった.両病型群とも「測定値の予測」の有無でHbA1C値に有意な差はなかった.血糖コントロールをよりよくするための血糖値予測は,意識的にトレーニングする必要があると考えられた.SMBGの指導はSMBG開始時だけでは不十分なことがあり,SMBG経験が長い患者にも手技や活用法,機器の精度管理を再度確認する必要がある.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 49 (10), 783-789, 2006

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (11)*注記

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