書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Rapid-onset Type 1 Diabetes with Frequent Early Onset Hypoglycemia
- 症例報告 発症初期に頻回の低血糖を伴った急性発症1型糖尿病の1例
- ショウレイ ホウコク ハッショウ ショキ ニ ヒンカイ ノ テイケットウ オ トモナッタ キュウセイ ハッショウ 1ガタ トウニョウビョウ ノ 1レイ
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抄録
症例は35歳の女性.繰り返す低血糖の精査のために入院した.75 g経口ブドウ糖負荷試験(75 g OGTT)直後から高血糖に移行し,インスリン治療を開始することになった.低血糖時の血中インスリンは高値であり,一方高血糖に移行した後の尿中C-ペプチドは著明低値であった.インスリンの頻回注射でも患者の血糖コントロールは困難でbrittle型を呈している.発症が急激であり,膵ラ氏島関連自己抗体が陰性であったことから劇症1型糖尿病が疑われた.しかし膵外分泌酵素の上昇は全く認めず,また病歴から発症前の耐糖能異常があった可能性も考えられた.明らかな診断に至らなかったものの,低血糖の精査入院中,糖負荷試験を契機に1日で高血糖に移行するという劇的な経過を観察し,劇症1型糖尿病(以降劇症1型)の亜型とも捉えられる貴重な症例と考え報告する.
収録刊行物
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- 糖尿病
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糖尿病 49 (10), 791-795, 2006
一般社団法人 日本糖尿病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679882446080
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- NII論文ID
- 130004510944
- 10018393490
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- NII書誌ID
- AN00166576
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- ISSN
- 1881588X
- 0021437X
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- NDL書誌ID
- 8581131
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可