スティック型嗅覚検査法の精度に関する検討 Odor Stick Identification Test for Japanese Patients with Olfactory Disturbances

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抄録

スティック型嗅覚検査法が新しく開発され,この検査法は簡便で,日本人に身近なニオイが使用されおり,ニオイの種類が多く,新しい嗅覚検査法としての実用化が期待されている.我々は,当院嗅覚外来を受診した患者にスティック型嗅覚検査を施行し,スティック型嗅覚検査がどの程度嗅覚障害のスクリーニングができるかを検討した.感度は60歳未満の群では80%以上,60歳以上の群では70%以上で嗅覚障害を診断でき,スティック型嗅覚検査は嗅覚障害のスクリーニングに有用と考える.診断効率を考えると,スティック型嗅覚検査スコアのカットオフ値は60歳未満の群では仮判定基準の8点が妥当であった.一方,60歳以上の群では,偽陰性患者を出さないためには6点がよく,偽陽性患者を出さないためには4点がよいという結果であった.静脈性嗅覚検査が陽性•陰性かを基準とすると,スティック型嗅覚検査スコアの感度は80%以上と良好であったが,特異度は50%以下と偽陽性患者が多かった.スティック型嗅覚検査は取り扱いが簡便で,脱臭装置の必要がないため,実地臨床に直ちに取り入れることができる.早期の実用化を期待したい検査と思われた.

In recent years, a new stick-type odor identification test, the odor-stick identification test for Japanese (OSIT-J) has been developed in Japan. Thirteen odors familiar to Japanese people are used in this test. The OSIT-J is an olfactory discrimination test and is significantly correlated with the average recognition threshold of T & T olfactometry, which is the standard olfactory acuity test used in Japan. In this study, we evaluated the accuracy of the OSIT-J in patients with olfactory disturbances. We compared the OSIT-J and T & T olfactometry results and examined the sensitivity and specificity of the OSIT-J. Using the OSIT-J, olfactory disturbances were diagnosed in more than 70% based on the average recognition threshold determined by T & T olfactometry. OSIT-J is a simple test and is recommended for use in clinical practice for evaluating olfactory disturbances.

収録刊行物

  • 日本耳鼻咽喉科學會會報  

    日本耳鼻咽喉科學會會報 109(9), 689-695, 2006-09-20 

    The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.

参考文献:  21件

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被引用文献:  4件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018399616
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00191551
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    00306622
  • NDL 記事登録ID
    8520996
  • NDL 雑誌分類
    ZS43(科学技術--医学--耳鼻咽喉科学)
  • NDL 請求記号
    Z19-250
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  J-STAGE 
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