Stage I,II舌扁平上皮癌における組織内照射後の頸部後発リンパ節転移に関する検討

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タイトル別名
  • LATE CERVICAL LYMPH NODE METASTASIS AFTER INTERSTITIAL BRACHYTHERAPY FOR STAGE I,II SQUAMOUS CELL CARCINOMA OF THE TONGUE

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抄録

過去15年間にStage I,II舌扁平上皮癌に対して組織内照射を施行し,原発巣が制御された106例を対象として検討を行った。後発頸部リンパ節転移は38例(35.8%)に生じ,転移発現までの期間は2ヶ月から7年8ヶ月に分布していた。38例中,頸部郭清術が行われたのは34例でそのうち23例が救済しえた。疾患特異的5年累積生存率は,T病期分類ではT1:73%,T2:62%と差が無く,原発巣の腫瘍浸潤様式(山本―小浜分類)別では,2型:100%,3型:96%,4C型:62%,4D型:0%であり,2型,3型と比較して4C,4D型では差が認められた。Stage I,II舌扁平上皮癌ではT病期に関係なく後発転移発症例は,転移陰性群:100%に対して転移陽性例:65.6%と予後不良の傾向であった。経過観察を行っていくにあたっては腫瘍浸潤様式も考慮のうえ,頸部後発リンパ節転移のより早期の発見が望まれると考えられる。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 32 (4), 445-448, 2006

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (17)*注記

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