γ線架橋したナイロン‐６，６／反応性難燃剤コンポジットの固体ＮＭＲによるキャラクタリゼーション

• 三輪 優子

  (株)東レリサーチセンター構造化学研究部

• 石田 宏之

  (株)東レリサーチセンター構造化学研究部

• 管野 敏之

  富士電機アドバンストテクノロジー(株)生産技術研究所

• 柳瀬 博雅

  富士電機アドバンストテクノロジー(株)生産技術研究所

• 重原 淳孝

  東京農工大学共生科学技術研究院工学府COEナノ未来科学研究拠点

書誌事項

タイトル別名

• Characterization of the Cross-Linking Nylon-6,6 Blended Reactive Types of Flame Retardants with .GAMMA.-Ray Irradiation by Solid State NMR
• γ線架橋したナイロン-6,6/反応性難燃剤コンポジットの固体NMRによるキャラクタリゼーション
• ガンマセン カキョウ シタ ナイロン 6 6 ハンノウセイナンネンザイ コンポジット ノ コタイ NMR ニ ヨル キャラクタリゼーション

抄録

複数個のアリル基をもつ反応性難燃剤とナイロン-6,6を混練して作製したコンポジットを成形加工した後γ線照射すると, 耐熱性や機械特性が向上する. これは難燃剤とナイロン-6,6との間に形成された架橋構造によるものと考えられる. 二種類の反応性難燃剤を用いて作製したコンポジットについて, ¹³C固体NMRスペクトルや緩和時間測定結果から, 形成された架橋の程度や架橋構造を考察した. その結果, 架橋反応は, γ線照射により生じた難燃剤のアリルラジカルとナイロン-6,6のNH隣接メチレン位ラジカルとのカップリングにより進行することが推定された. また, 難燃剤とナイロン-6,6の反応率や架橋度は難燃剤の構造に影響されることが示され, 自由体積の小さい構造をもつ反応性難燃剤から作製したコンポジットの架橋度の方が高いことが示された.

収録刊行物

• 高分子論文集

  高分子論文集 63 (12), 799-804, 2006

  公益社団法人 高分子学会

キーワード

• γ-Irradiation
• Cross-Linking
• CP/MAS
• Relaxation Time
• Nylon-6,6

詳細情報

• CRID: 1390282681498365312
• NII論文ID: 10018458004
• NII書誌ID: AN00085011
• DOI: 10.1295/koron.63.799
• ISSN: 18815685
• ISSN: 03862186
• NDL書誌ID: 8625716
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8625716
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可