Trunk movements during walking in hemiplegia due to stroke

Bibliographic Information

Other Title
  • 脳卒中片麻痺者の歩行時における体幹の動き

Search this article

Abstract

本研究では, 片麻痺者の歩行における体幹の動きの特徴を3次元で記述し, 体幹の角度変化量と下肢関節角度との関係を明らかにすることを目的とした. 対象は脳卒中片麻痺者16例とし, 3次元歩行分析システムを用いて歩行時の下肢関節角度, 骨盤, 上部体幹角度を計測し, 角度ピーク値と角度変化量を求めた. その結果, 片麻痺者は歩行1周期を通して骨盤, 上部体幹を麻痺側へ回旋, 側方傾斜させていることが多く, 骨盤と上部体幹間の相対角度変化量は健常者よりも大きいことが明らかになった. 下肢関節角度ピーク値との関係では, Initial Contact から Loading Response にかけて足関節底屈角度が大きく, Mid Stance において膝関節伸展角度が大きい症例では, 骨盤の回旋角度変化量が大きくなる傾向があった. また Mid Stance における膝関節伸展角度が小さく Terminal Stance における股関節伸展角度が大きい症例は, 上部体幹の回旋角度変化量と側屈角度変化量が大きくなる傾向が認められた. これらのことから, 片麻痺者の歩行時における体幹の動きは麻痺側方向へ変位しているものの, 体幹間の相対的な動き自体は健常者よりも大きいこと, 下肢の動きとの関連が高いことが示された.

Journal

Citations (1)*help

See more

References(28)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top