脳スライス標本を用いた Dual whole-cell patch clamp 法によるシナプス電流の解析 Synaptic current analysis by dual whole-cell patch clamp recording using brain slice preparations

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抄録

脳スライス標本を対象としたパッチクランプ法は,単一チャネルの特性からニューロンやシナプス・神経回路の特性まで,多岐にわたる電気生理学的特性を解明する最も有力な手法の一つである.最近では,顕微鏡の技術的進歩によって厚い脳スライス標本を対象とした記録も可能となり,従来あまり行われなかった成熟動物の解析が行われるようになってきた.また,ホールセル記録と細胞内カルシウム濃度の同時計測といった薬理学的手法やGFP導入動物からの記録およびsingle-cell PCRなど遺伝子工学的な手法などが次々と導入されている.これらの手法と同様に最近行われるようになってきたパッチクランプの手法の一つに,dual whole-cell patch clamp recording(paired recording)がある.Paired recordingは,複数の部位から同時に記録する手法であり,単一細胞から単一細胞へのシナプス伝達の特性を詳細に解析できる.また,電気的シナプスの解析や同一細胞における細胞体と樹状突起における活動電位やシナプス後電位の解析など,従来の手法では調べることができなかったことを観察可能にした.そこで本稿では,脳スライス標本におけるpaired recordingの概要と手技を紹介する.<br>

収録刊行物

  • 日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA  

    日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA 128(6), 375-380, 2006-12-01 

    公益社団法人 日本薬理学会

参考文献:  10件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018553351
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00198335
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    00155691
  • NDL 記事登録ID
    8558345
  • NDL 雑誌分類
    ZS51(科学技術--薬学)
  • NDL 請求記号
    Z19-247
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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