高血圧:診断と治療の進歩  I.診断と病態  2.インスリン抵抗性と高血圧

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タイトル別名
  • 2. Insulin resistance and hypertension
  • インスリン抵抗性と高血圧
  • インスリン テイコウセイ ト コウケツアツ

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抄録

インスリン抵抗性は高血圧患者の半数で認められ,メタボリックシンドロームの昇圧機序には,代償性高インスリン血症が,交感神経活性,レニン―アンジオテンシン系活性の亢進や腎Na貯留を介して関与する.特にレニン―アンジオテンシンはインスリン抵抗性との間で悪循環を構成し,インスリン抵抗性による高血圧の成因には重要な役割を示す.また,adipocytokineであるTNF-αとadiponectinの異常にもレニン―アンジオテンシン系は関与し,ARBやACE阻害薬はadipocytokineの異常を正常化することもインスリン抵抗性改善に与るものと考えられる.<br>

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