血糖値１５５６ｍｇ／ｄｌでありながらケトアシドーシス，非ケトン性高浸透圧性昏睡を呈さなかった糖尿病の１例

• 佐藤 吉彦

  信州大学医学部統合生理学 信州大学大学院医学研究科加齢病態制御学

• 駒津 光久

  信州大学大学院医学研究科加齢病態制御学

• 上原 由美子

  更埴中央病院健康管理科

• 相澤 徹

  信州大学保健管理センター

• 橋爪 潔志

  信州大学大学院医学研究科加齢病態制御学

Bibliographic Information

Other Title

• ショウレイ ホウコク カントウ コウシンエツチホウカイ スイセン ロンブン ケットウチ 1556mg/dl デ アリ ナガラ ケトアシドーシス,ヒケトンセイ コウシントウアツセイ コンスイ オ テイサナカッタ 1レイ

Abstract

症例は32歳男性. 5年前より精神分裂病で治療中. 急速に口渇が出現し, 大量の含糖ヨーグルト飲料 (6-7l日), 低脂肪乳 (5l/日), トマトジュース (1l/日) を摂取, 下痢が生じ来院した, 意識清明, 脈拍112/分整, 血圧130/80mmHg. 血糖値1556 mg/dl, HbA₁c 15, 1%, 抗GAD抗体陰性, IRI33μU/ml, CPR 24ng/ml, Na 116mEq/l, BUN 35mg/dl, クレアチニン 1.0mg/dl, 総ケトン体4.7 mM, βヒドロキシ酪酸33 mM, 乳酸12mg/dl, 血漿浸透圧321mOsm/kgH₂O. 動脈血pH7.396, PCO₂ 33mmHg, HCO₃ 19.8mM, アニオンギャップ 22.2mM. 絶対的インスリン欠乏なく, 腎機能正常, 極量の水分摂取による強制利尿, などにより著しい高血糖にもかかわらずケトアシドーシスや高浸透圧性昏睡から免れた症例と考えられた.

Journal

• Journal of the Japan Diabetes Society

  Journal of the Japan Diabetes Society 46 (6), 437-440, 2003

  THE JAPAN DIABETES SOCIETY

Keywords

• 高血糖
• ケトアシドーシス
• 非ケトン性高浸透圧性昏睡

Details

• CRID: 1390001204904011648
• NII Article ID: 10018618351
• NII Book ID: AN00166576
• DOI: 10.11213/tonyobyo1958.46.437
• ISSN: 1881588X
• ISSN: 0021437X
• NDL BIB ID: 025094845
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I025094845
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2004010657
• Text Lang: ja
• Data Source:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• Abstract License Flag: Disallowed