多発性骨髄腫化学療法施行時における好中球減少症に対する遺伝子組換え型ヒト顆粒球コロニー刺激因子の臨床検討

• 戸川 敦

  国立国際医療センター・内科　現　国立甲府病院

• 溝口 秀昭

  東京女子医科大学・血液内科

• 外山 圭助

  東京医科大学・第一内科　現　安田火災海上健康開発センター

• 浦部 晶夫

  NTT関東病院・血液内科

• 大橋 靖雄

  東京大学医学系研究科・健康科学・看護学専攻

• 高久 史麿

  自治医科大学

書誌事項

タイトル別名

• Clinical Evaluation of rhG-CSF in Patients with Neutropenia Induced by Chemotherapy for Multiple Myeloma
• 臨床研究 多発性骨髄腫化学療法施行時における好中球減少症に対する遺伝子組換え型ヒト顆粒球コロニー刺激因子の臨床検討
• リンショウ ケンキュウ タハツセイ コツズイシュ カガク リョウホウ シコウジ ニ オケル コウ チュウキュウ ゲンショウショウ ニ タイスル イデンシ クミカエ ガタ ヒト カリュウキュウ コロニー シゲキ インシ ノ リンショウ ケントウ

抄録

多発性骨髄腫の化学療法施行時における好中球減少症，および化学療法のdose intensityと腫瘍効果に対する遺伝子組換え型ヒト顆粒球刺激因子(rhG-CSF: KW-2228)の有効性と安全性について非盲検無作為割付群間比較試験により検討した。KW-2228非投与群（対照群）およびKW-2228投与群（投与群）共に化学療法は原則として4週間隔で3コース施行された。適格例98例のうち好中球解析対象例において，各コースで投与群に著明な好中球数減少期間の短縮が認められた。また，感染症解析対象例における感染症の発現率，発現期間に有意な差は認められなかったが，発熱性好中球減少症は対照群のみに発現した。腫瘍効果評価可能例における奏効率およびdose intensityに関して両群間に有意差は認められなかった。但し，好中球減少症の遷延により試験を中止した症例は対照群のみにみられた。以上から，KW-2228は多発性骨髄腫化学療法施行時の好中球減少症に対し，著明な好中球数回復効果を示し，有効かつ安全性の高い薬剤であると考えられ，また化学療法を完遂するうえでも有用であることが示された。

収録刊行物

• 臨床血液

  臨床血液 41 (2), 115-122, 2000

  一般社団法人 日本血液学会

キーワード

• G-CSF
• Multiple myeloma
• Chemotherapy
• Neutropenia

詳細情報

• CRID: 1390282680009505152
• NII論文ID: 130004500606
• NII論文ID: 10018620849
• NII論文ID: 10007017526
• NII書誌ID: AN00252940
• DOI: 10.11406/rinketsu.41.115
• COI: 1:STN:280:DC%2BD3c7ovVajtQ%3D%3D
• ISSN: 18820824
• ISSN: 04851439
• NDL書誌ID: 5282064
• PubMed: 10723240
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I5282064
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000149153
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可