術中閉腹時心静止から救命できた肺塞栓症の1例

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  • A Case Report of a Patient with Pulmonary Embolism Who Went into Cardiac Standstill during Surgery and Survived

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抄録

  術中心静止から救命できた肺塞栓症を経験した. 胃癌により吐血し, 内視鏡による止血が困難であったため, 緊急胃全摘術を施行した患者が, 手術直前に肺高血圧症 (sPAP 76mmHg) を合併していることが判明した. 肺高血圧の原因を特定できないまま手術を行い, 閉腹時に心静止をきたした. ただちに蘇生を行いPCPS, IABPを装着した. その後心機能は改善したが, 術後, 肺高血圧の原因は肺塞栓症と診断された. 本症例において肺塞栓症の診断が遅れた理由, 術後心機能の回復, 閉腹の循環器系への影響等を報告する.

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