右頬部に皮下結節を生じた筋サルコイドーシスの1例―Positron emission tomography（PET）が診断上有用であった症例―

• 斎藤 佑希

  金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

• 長谷川 稔

  金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

• 村田 朋子

  金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

• 中條 園子

  金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

• 石井 貴之

  金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

• 松下 貴史

  金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

• 藤本 晃英

  金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

• 折戸 秀光

  氷見市民病院皮膚科

• 高倉 大匡

  氷見市民病院耳鼻科

• 竹原 和彦

  金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Muscle Sarcoidosis Who Developed a Subcutaneous Nodule on His Right Cheek: The Diagnostic Application of Positron Emission Tomography (PET)
• ミギ ホオブ ニ ヒカ ケッセツ オ ショウジタ キン サルコイドーシス ノ 1レイ Positron emission tomography PET ガ シンダン ジョウ ユウヨウ デ アッタ ショウレイ

抄録

50歳男性．初診4カ月前より右頬部の皮下結節を自覚．氷見市民病院でのMRIの所見にて悪性腫瘍を否定できなかったため，positron emission tomography（以下PET）を施行された．PETにて右頬部および四肢軟部組織に多発する高集積像を認め，その分布からサルコイドーシスなどの肉芽腫性疾患を疑われて金沢大学医学部附属病院に紹介された．右頬部皮下結節の生検病理組織では，類上皮細胞からなる非乾酪性肉芽腫が認められた．他にサルコイドーシスの症状や臓器病変はみられなかったが，右腓腹筋の無作為生検を施行したところ，右頬部と同様の類上皮細胞性肉芽腫が認められたため筋サルコイドーシスと診断した．PETにて四肢の軟部組織に認められた高集積は肉芽腫性炎症を早期に捉えたものであり，PETがサルコイドーシス診断の一助となる可能性があるものと思われた．

収録刊行物

• 日本皮膚科学会雑誌

  日本皮膚科学会雑誌 116 (14), 2273-2278, 2006

  公益社団法人 日本皮膚科学会

キーワード

• sarcoidosis
• Positron emission tomography (PET)

詳細情報

• CRID: 1390001205739843072
• NII論文ID: 130004714781
• NII論文ID: 10018687759
• NII書誌ID: AN00196602
• DOI: 10.14924/dermatol.116.2273
• ISSN: 13468146
• ISSN: 0021499X
• NDL書誌ID: 8601593
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8601593
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2007111774
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可