成人大腸重複症の1例

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  • A CASE OF COLONIC DUPLICATION IN AN ADULT

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抄録

成人に発症した大腸重複症の1例を経験した. 症例は37歳, 男性, 腹痛を主訴に来院. 腹部レントゲン, CTにて大腸重複症を疑い, 注腸造影にて限局管状型で交通性のS状結腸重複症と診断した. 重複腸管を遊離し, 正常大腸の辺縁動脈を温存, 自動縫合器にて重複腸管のみを切除した. 最近15年間の本邦報告例を検討すると, 管状型の大腸重複症は全て交通性であり, 本疾患を念頭において検査を進めることにより術前診断は可能と考えられた. また同形態の大腸重複症は自動縫合器で切除可能であった. 限局管状型で交通性の大腸重複症は術前診断が可能で自動縫合器にて切除できることから, 腹腔鏡下手術が可能と考えられた.

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