特定疾患医療受給者の実態 : 疾患別・性・年齢別受給者数とその時間的変化 DESCRIPTIVE EPIDEMIOLOGICAL STUDY OF INTRACTABLE DISEASE TRANSITION OF SEX AND AGE CHARACTERISTICS AMONG INTRACTABLE DISEASE PATIENTS RECEIVING FINANCIAL AID FOR TREATMENT

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抄録

<b>目的</b> 2002年度特定疾患医療受給者の疾患別の性,年齢分布およびその時間的変化など,基本的記述疫学的特徴を明らかにすることを目的とする。<br/><b>方法</b> 2002年度地域保健・老人保健事業報告を用い,疾患別に受給者数,性・年齢別受給者数を集計した。受給者数の年次比較には,1984, 1988, 1992, 1997年度の受給者全国調査結果を用い,疾患別に性・年齢別受給者数(人口10万対)の推移を記述した。<br/><b>結果</b> 2002年度の全受給者数は,527,047(男213,198,女313,849)であり,受給者数は調査年度を追う毎に増加していた。男女ともに50歳代以上の受給者が多く,受給者数は特に高齢者で増加がみられた。ほとんどの疾患で受給者数は増加しているが,増加の程度は年齢によって異なり,一部の年齢では減少している疾患もあった。全身性エリテマトーデス(SLE),大動脈炎症候群では,女の30~50歳代の受給者が増加しており,受給者数が最大となる年齢が年次を追うに従い30歳代から40歳代,50歳代に移動していた。潰瘍性大腸炎,クローン病では,若年者の増加が大きかった。また受給者数が最大となる年齢が年次を追うに従い20歳代から30歳代に移動していた。パーキンソン病,筋萎縮性側索硬化症,脊髄小脳変性症,後縦靭帯骨化症などでは,高齢者の増加が大きく,とくに1992~1997年度にかけて,70歳以上の受給者の増加が大きかった。特発性血小板減少性紫斑病,ウィリス動脈輪閉塞症では,中高齢者が増加しているが若年者では減少していた。その他,サルコイドーシスでは,女は中高齢者で,男は若年者で増加が目立つなど,疾患によって異なった変化が観察された。<br/><b>結論</b> 2002年度の特定疾患医療受給者の疾患別の性,年齢分布およびその時間的変化など,基本的記述疫学的特徴を明らかにした。受給者数は年度を追う毎に増加していた。疾患ごとに,性・年齢別受給者数の変化の特徴が異なっていたが,受給者数に影響を及ぼす要因も疾患によって異なると考えられた。難病の疫学像は今後も変化していくものと考えられ,受給者数を継続的に把握していく必要があると考える。

収録刊行物

  • 日本公衆衛生雑誌 = JAPANESE JOURNAL OF PUBLIC HEALTH  

    日本公衆衛生雑誌 = JAPANESE JOURNAL OF PUBLIC HEALTH 54(1), 32-42, 2007-01-15 

    Japanese Society of Public Health

参考文献:  13件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10018756374
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00189323
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    05461766
  • NDL 記事登録ID
    8643156
  • NDL 雑誌分類
    ZS17(科学技術--医学--衛生学・公衆衛生)
  • NDL 請求記号
    Z19-216
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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