高齢者を介護する家族のためのサポートグループの効果についての研究 A Study of the Effects of Support Group on Family Caregivers of Older People

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

本研究では介護者支援の一方法としてサポートグループに注目し, (1) まず, サポートグループの効果を測定するための尺度の作成と尺度の有用性について検討を行い, 次に作成した尺度を用いて, (2) 介護者はグループからどのような効果を得ているか, (3) サポートグループに参加して効果を感じることが介護に対する肯定感 (介護への自信や満足感など) を高めるか, (4) 活動内容と効果の関連の4点について検討を行った。2000年10月~2001年1月に東京都世田谷区, 神奈川県川崎市, 埼玉県所沢市で在宅介護支援サービスを利用している高齢者の主介護者270名に質問紙調査を実施し140名の有効回答を得た。調査内容はフェイスシート (介護者と要介護者の性別, 年齢, 続柄, 同居形態, 共同介護者の有無, 要介護者の健康状態, サポートグループについて), 介護に対する肯定感, そして今回作成したサポートグループ効果尺度の3点である。まず作成したサポートグループ効果尺度の構造等について検討を行い, 因子分析によって12項目3因子 (「アドバイスや情報の獲得 (6項目)」「対処への自信や希望 (3項目)」「他介護者からの情緒的支援 (3項目)」) を採用した。またクローンバックのα係数を算出したところ全ての下位尺度において信頼性の高い値が得られた。次に介護者はサポートグループからどのような効果を得ているかについて作成した尺度を用いて検討を行った結果, 仲間から情緒的に支えられたりさまざまな情報を得ているという回答が多かった。さらにグループに参加して得た効果が介護に対する肯定感を高める影響を持つかについても検討を行ったところ, 「対処への自信や希望」という側面の効果を実感している人に肯定感が高い人が多いことが明らかになった。最後にグループの活動内容と効果の関連についても検討を行った。

This study focused on the support group for family caregivers of older people. Respondents were 140 family caregivers of older people. A rating scale was developed for assessing effects of support group. Through factor analysis, this scale (12 items) was divided into three subscales named "Gain advice and information about caregiving", "Trust in coping and hope with future", and "Emotional support by other caregivers". By attended group, family caregivers felt emotionally supported by other caregivers and gained advice and information about caregiving. And "Trust in coping and hope with future" increased caregiver's positive appraisal (caregiving satisfaction and caregiver's self-growth).

収録刊行物

  • こころの健康 : 日本精神衛生学会誌  

    こころの健康 : 日本精神衛生学会誌 21(1), 31-41, 2006-06-30 

    THE JAPANESE ASSOCIATION FOR MENTAL HEALTH

参考文献:  13件

参考文献を見るにはログインが必要です。ユーザIDをお持ちでない方は新規登録してください。

各種コード

ページトップへ